快適ドライブのためのなるほどコラム

ドライブを快適に、安全に楽しんでいただくためのお役立ち情報コーナー。
毎号、各方面からのプロフェッショナルからのなるほど!な情報をお届けします。

 第8回 『女性ドライバーが体験!知らないと危険!車&バイクの事故と死角』

茨木ドライビングスクール

協力:茨木ドライビングスクール

車を運転していると、予想外の動きをするバイクにヒヤッとした経験はありませんか? 反対に、バイクに乗っていると突然車が近づいてきたり、巻き込まれそうになったりという経験もあるのではないでしょうか。 両方を運転する人は、ある程度それぞれの動きを理解できますが、一方しか運転しない人には、想像できない動きがあるかもしれません。 そこで今回は、予想外の事故を減らすべく、実際に起きている乗用車とバイクの交通事故について取材してきました。

確認不足で起きる交通事故

後から考えればどうしてあの時確認しなかったのか・・・。
わかっていたのに起こしてしまう、よくある事故のケースを紹介します。

ケース 1 出会い頭

出会い頭イメージ

バイクで青色信号を直進。左前方の路地に車のボンネットが
見えていますが、こちらが優先道路なので大丈夫!
(車のドライバーの顔はまだ見えていません)

出会い頭イメージ

車は停車して待っていると思っていましたが…
(ドライバーはこの位置で初めてバイクの存在に気づく)

出会い頭イメージ

飛び出してきました!

原因と対策

大倉教官「バイクから車は見えていましたが、車からはバイクが見えていませんでした(写真右)。また、二輪車は実際よりも遠くから遅く進んで来るように見えるので、距離感がつかみづらいのも原因です。車は停止線で一旦停車し、徐々に前へ進んで自分の存在を周りに気付かせます。その後、左右が見渡せる場所でもう一度停車して、安全を確認してから曲がりましょう。バイクは、優先道路を走行していても、T字路を通過する前に『車が出てくるかもしれない』と予測し、いつでもブレーキをかけられるように準備しておきましょう。」

原因と対策

ポイント

車車は停止線で一時停止。徐々に前へ進み、自分の存在を周囲に気付かせる。
車左右が見渡せる位置でもう一度停車し、安全を確認する。
バイクバイクは優先道路であっても、T字路や信号のない交差点を通過する前に「車が出てくるかもしれない」ことを予測する。
バイクいつでもブレーキをかけられるように準備しておく。

ケース 2 サンキュー事故

サンキュー事故イメージ

右折しようと思って待っていたら、
対向車線のトラックが道を譲ってくれました

サンキュー事故イメージ

右後方に障害なし。安全に曲がれそうです

サンキュー事故イメージ

バイクがトラックの後方からすり抜けてきました!

原因と対策

榎教官「これは『道を譲ってくれてありがとう』と、安心して曲がることから起こる事故で“サンキュー事故”と呼ばれています。車のドライバーは、道を譲ってもらったことで『早く進まないと』と思い、安全確認がおろそかになってしまいがちです。右折する前に、対向車の脇から『バイクがすり抜けて来るかもしれない』ことを予測し、バイクも同様に、四輪車が停車している場合は『その前方を横切る車があるかもしれない』と、あらかじめ危険を予測しておきましょう。」

ポイント

車「バイクが来るかもしれない」ことを想定しておく。
車道を譲ってもらっても、焦らずゆっくり進むこと。
バイク「停車している車の前方を横切る車があるかもしれない」
   ことを想定しておく。

原因と対策

バイク側の目線。視界に突然車が現れます

ケース 3 左折巻き込み

左折巻き込みイメージ

次の角を左折しましょう

左折巻き込みイメージ

左のサイドミラーも確認!ばっちりOKです

左折巻き込みイメージ

バイクが左後方を走行していました!

原因と対策

大倉教官「これは、左折ドライバーの安全確認不足が原因でバイクを巻き込んでしまうケースです。車で左折する時は、必ず左後方を目視しなくてはなりません。また、車は曲がる30m前でウィンカーを出し、左側に寄っておく必要があります。バイクは、車が突然曲がってくるかもしれないことを予測し、車の死角に入らないよう、十分に車間距離を空けて走行しましょう。」

ポイント

車左後方の目視の徹底。
車巻き込み事故防止のため、曲がる30m手前までに
    左側に寄っておく。
バイク「停車している車の前方を横切る車があるかもしれない」
   ことを想定しておく。

原因と対策

バイク側からみた状況。かなり危険ですね

まさか!予測しがたい交通事故

安全運転を心がけている方なら、ここまでのケースは予想がついたと思います。
次に紹介するのは、危険予測が出来ず、実際に死亡事故に繋がったケースです。
何が起きるか予測できますか?

ケース 4 追い越し

追い越しイメージ

前の車が左折待ちです。対向車線に車はなし。
右後方にも問題はありません。

追い越しイメージ

右側から追い越そうとしたところ…

追い越しイメージ

バイクが左後方から追い越してきました!

原因と対策

榎教官「車の後方を走っていたバイクが、前の左折車を避けようとして割り込んできたケースです。一見、バイクの危険運転が目立ちますが、交差点とその手前30m以内では追い越しが禁止されています。交差点付近では特に事故が多発していますので、前車が左折するまで車もバイクも後方で停車して待っておきましょう。」

ポイント

車バイク交差点とその手前30m以内は追い越し禁止。
車バイク無理な進路変更をしない。
車バイク前車を追い越さず、後方で停車しておく。

ケース 5 転回

転回イメージ

前方に車が走っています

転回イメージ

車が左に寄ったので、
バイクは安全を確認して右側から追い越します

転回イメージ

車が転回してきました!

原因と対策

大倉教官「たまに起きる事故ですが、ドライバーが目的地を過ぎた時や忘れ物をした時に焦ってしまい、周囲の安全を確認せずに転回してしまうことから事故に繋がります。転回する場合は、その30m手前の地点に達した時に右ウィンカーを出してから、転回するのが正解です。焦った時こそ周囲の状況を確認し、正しい方法で進路を変更しましょう。」

ポイント

車焦ったらまず安全確認を。
車転回する30m前に合図を出しておく。
バイクイレギュラーな動きをする車の後ろを走行する場合、車間距離をあけスピードを落としておく。

死角についてさらに詳しく

予想外の事故を防ぐのは難しいですが、死角による交通事故は自分で防ぐことができます。
では、死角に入らないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?

バイクの場合

原因と対策

榎教官「自分が死角に入っているかどうかを確認したい時は、前車の左サイドミラーを覗いてみましょう(写真下左)。ドライバーの顔がそこに写っていなければ、自分の位置もドライバーからは見えていません。もちろん、十分な車間距離をとって走行するのが基本です(写真下右)。車間距離の目安を覚えておきましょう。」
<車間距離=時速−15m>(時速30〜60kmの場合)

原因と対策原因と対策

乗用車の場合

大倉教官「ルームミラー、サイドミラーに何も映っていなくても(写真上)、左後方を目視すると、バイクが走行しているかもしれません(写真下)。どの乗用車も、左後方のタイヤ付近が死角にあたります。『左後方の窓を見る!』と覚えておけば、左折巻き込み事故は防げます。ルームミラー⇒サイドミラー⇒合図⇒目視の確認を徹底しましょう。」

原因と対策
原因と対策

最後に

交通事故は、ルール違反だけが原因で起こるわけではなく、思い込みや運転への過信、道路状況など、様々な要因が引き金となり起きてしまいます。あらゆる事故のパターンを想定し、少しでも危険を防ぐために今一度自分の運転を振り返りましょう。

〜今回はこの方にお話を伺いました〜
茨木ドライビングスクール
管理者 梶田 好博様
二輪担当 榎 明様
四輪担当 大倉 重敏様

茨木ドライビングスクール

管理者 梶田 好博様

二輪担当 榎 明様

四輪担当 大倉 重敏様

〜体験レポート〜

岡橋由記
関西の情報誌などを手掛けるライター。
自ら車を運転してさまざまな土地に出かけるアクティブ派。

岡橋由記

ドラブっくChaya第21号

第8回 『女性ドライバーが体験!知らないと危険!車&バイクの事故と死角』

車を運転していると、予想外の動きをするバイクにヒヤッとした経験はありませんか? 反対に、バイクに乗っていると突然車が近づいてきたり、巻き込まれそうになったりという経験もあるのではないでしょうか。 両方を運転する人は、ある程度それぞれの動きを理解できますが、一方しか運転しない人には、想像できない動きがあるかもしれません。 そこで今回は、予想外の事故を減らすべく、実際に起きている乗用車とバイクの交通事故について取材してきました。

茨木ドライビングスクール

協力:茨木ドライビングスクール

確認不足で起きる交通事故

後から考えればどうしてあの時確認しなかったのか・・・。
わかっていたのに起こしてしまう、よくある事故のケースを紹介します。

ケース1 出会い頭

出会い頭イメージ

バイクで青色信号を直進。左前方の路地に車のボンネットが見えていますが、こちらが優先道路なので大丈夫!
(車のドライバーの顔はまだ見えていません)

出会い頭イメージ

車は停車して待っていると思っていましたが…
(ドライバーはこの位置で初めてバイクの存在に気づく)

出会い頭イメージ

飛び出してきました!

原因と対策

大倉教官
「バイクから車は見えていましたが、車からはバイクが見えていませんでした(写真右)。また、二輪車は実際よりも遠くから遅く進んで来るように見えるので、距離感がつかみづらいのも原因です。車は停止線で一旦停車し、徐々に前へ進んで自分の存在を周りに気付かせます。その後、左右が見渡せる場所でもう一度停車して、安全を確認してから曲がりましょう。バイクは、優先道路を走行していても、T字路を通過する前に『車が出てくるかもしれない』と予測し、いつでもブレーキをかけられるように準備しておきましょう。」

出会い頭イメージ

ポイント

車

車は停止線で一時停止。徐々に前へ進み、自分の存在を周囲に気付かせる。

車

左右が見渡せる位置でもう一度停車し、安全を確認する。

バイク

バイクは優先道路であっても、T字路や信号のない交差点を通過する前に「車が出てくるかもしれない」ことを予測する。

バイク

いつでもブレーキをかけられるように準備しておく。

ケース 2 サンキュー事故

サンキュー事故イメージ

右折しようと思って待っていたら、
対向車線のトラックが道を譲ってくれました<

サンキュー事故イメージ

右後方に障害なし。安全に曲がれそうです

サンキュー事故イメージ

バイクがトラックの後方からすり抜けてきました!

原因と対策

榎教官
「これは『道を譲ってくれてありがとう』と、安心して曲がることから起こる事故で“サンキュー事故”と呼ばれています。車のドライバーは、道を譲ってもらったことで『早く進まないと』と思い、安全確認がおろそかになってしまいがちです。右折する前に、対向車の脇から『バイクがすり抜けて来るかもしれない』ことを予測し、バイクも同様に、四輪車が停車している場合は『その前方を横切る車があるかもしれない』と、あらかじめ危険を予測しておきましょう。」

ポイント

車

「バイクが来るかもしれない」ことを想定しておく。

車

道を譲ってもらっても、焦らずゆっくり進むこと。

バイク

「停車している車の前方を横切る車があるかもしれない」ことを想定しておく。

サンキュー事故イメージ

バイク側の目線。視界に突然車が現れます

ケース 3 左折巻き込み

左折巻き込みイメージ

次の角を左折しましょう

左折巻き込みイメージ

左のサイドミラーも確認!ばっちりOKです

左折巻き込みイメージ

バイクが左後方を走行していました!

原因と対策

大倉教官
「これは、左折ドライバーの安全確認不足が原因でバイクを巻き込んでしまうケースです。車で左折する時は、必ず左後方を目視しなくてはなりません。また、車は曲がる30m前でウィンカーを出し、左側に寄っておく必要があります。バイクは、車が突然曲がってくるかもしれないことを予測し、車の死角に入らないよう、十分に車間距離を空けて走行しましょう。」

ポイント

車

左後方の目視の徹底。

車

巻き込み事故防止のため、曲がる30m手前までに左側に寄っておく。

バイク

「停車している車の前方を横切る車があるかもしれない」ことを想定しておく。

左折巻き込みイメージ

バイク側からみた状況。かなり危険ですね

まさか!予測しがたい交通事故

安全運転を心がけている方なら、ここまでのケースは予想がついたと思います。
次に紹介するのは、危険予測が出来ず、実際に死亡事故に繋がったケースです。
何が起きるか予測できますか?

ケース 4 追い越し

追い越しイメージ

前の車が左折待ちです。対向車線に車はなし。
右後方にも問題はありません。

追い越しイメージ

右側から追い越そうとしたところ…

追い越しイメージ

バイクが左後方から追い越してきました!

原因と対策

榎教官
「車の後方を走っていたバイクが、前の左折車を避けようとして割り込んできたケースです。一見、バイクの危険運転が目立ちますが、交差点とその手前30m以内では追い越しが禁止されています。交差点付近では特に事故が多発していますので、前車が左折するまで車もバイクも後方で停車して待っておきましょう。」

ポイント

車バイク

交差点とその手前30m以内は追い越し禁止。

車バイク

無理な進路変更をしない。

車バイク

前車を追い越さず、後方で停車しておく。

ケース5 転回

転回イメージ

前方に車が走っています

転回イメージ

車が左に寄ったので、
バイクは安全を確認して右側から追い越します

転回イメージ

車が転回してきました!

原因と対策

大倉教官
「たまに起きる事故ですが、ドライバーが目的地を過ぎた時や忘れ物をした時に焦ってしまい、周囲の安全を確認せずに転回してしまうことから事故に繋がります。転回する場合は、その30m手前の地点に達した時に右ウィンカーを出してから、転回するのが正解です。焦った時こそ周囲の状況を確認し、正しい方法で進路を変更しましょう。」

ポイント

車

焦ったらまず安全確認を。

車

転回する30m前に合図を出しておく。

バイク

イレギュラーな動きをする車の後ろを走行する場合、車間距離をあけスピードを落としておく。

死角についてさらに詳しく

予想外の事故を防ぐのは難しいですが、死角による交通事故は自分で防ぐことができます。
では、死角に入らないようにするには、どうしたら良いのでしょうか?

バイクの場合

原因と対策

榎教官
「自分が死角に入っているかどうかを確認したい時は、前車の左サイドミラーを覗いてみましょう(写真下左)。ドライバーの顔がそこに写っていなければ、自分の位置もドライバーからは見えていません。もちろん、十分な車間距離をとって走行するのが基本です(写真下右)。車間距離の目安を覚えておきましょう。」
<車間距離=時速−15m>(時速30〜60kmの場合)

原因と対策
原因と対策

乗用車の場合

大倉教官
「ルームミラー、サイドミラーに何も映っていなくても(写真上)、左後方を目視すると、バイクが走行しているかもしれません(写真下)。どの乗用車も、左後方のタイヤ付近が死角にあたります。『左後方の窓を見る!』と覚えておけば、左折巻き込み事故は防げます。ルームミラー⇒サイドミラー⇒合図⇒目視の確認を徹底しましょう。」

原因と対策
原因と対策

最後に

交通事故は、ルール違反だけが原因で起こるわけではなく、思い込みや運転への過信、道路状況など、様々な要因が引き金となり起きてしまいます。あらゆる事故のパターンを想定し、少しでも危険を防ぐために今一度自分の運転を振り返りましょう。

〜今回はこの方にお話を伺いました〜 茨木ドライビングスクール

茨木ドライビングスクール

管理者 梶田 好博様

管理者 梶田 好博様

二輪担当 榎 明様ル

二輪担当 榎 明様

四輪担当 大倉 重敏様

四輪担当 大倉 重敏様

〜体験レポート〜 岡橋由記

岡橋由記
関西の情報誌などを手掛けるライター。
自ら車を運転してさまざまな土地に出かける
アクティブ派。