旅の途中にちょっと一息つける峠の茶屋のようなWEBマガジン

DRIVE & LOVE

プロジェクトメンバーレポート ドライブ&ラブプロジェクトメンバーの企業に取材を行い、様々な活動をお伝えしていきます。

 DRIVE&LOVEでは、プロジェクトの趣旨に賛同いただいた企業の皆さんを、一緒に交通事故ゼロを目指す仲間としてプロジェクトメンバーと呼んでいます。そんな皆さんが日頃どんな活動をしているのかを紹介するプロジェクトメンバーレポート。
 今回は、本州四国連絡高速道路株式会社を訪ね、交通安全の取り組みを取材しました。

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 世界最長の吊り橋である明石海峡大橋を擁する「神戸淡路鳴門自動車道」、"瀬戸大橋"として知られる「瀬戸中央自動車道」、7つの橋で島々を結ぶ「西瀬戸自動車道」(瀬戸内しまなみ海道)。本州四国連絡高速道路株式会社は、本州と四国を陸路で結ぶ3つの高速道路を維持管理しています。世界最大規模の長大橋梁を擁する高速道路では、一般的な高速道路ネットワークとはひと味違う特徴的な取り組みが行われているようです。

 本州四国連絡高速道路(以下「本四高速」)の最大の特徴は、瀬戸内海をまたぐ多くの橋だといえるでしょう。それらの橋は「日本の産業力の結晶」として、世界各国からも注目を集めているほどです。海の上に橋を架ける工事が非常に難しいということは容易に想像がつきますが、完成後の維持管理もまた困難を極めることを私たちはあまり知りません。

「海上の橋梁を走る高速道路という特性上、橋を支える塔やケーブルの点検・補修など路面より高い場所での作業が多くなります。高所での作業は作業員自身だけでなく、下の道路を走る車はもちろん船などの海上交通にまで危険を及ぼす可能性があり、とても慎重に進めなければなりません」

そんな裏方の努力によって橋の構造は安全に守られていますが、海峡部の橋であるがゆえ自然現象による影響を受けることも。

「海峡部の橋上では思わぬ突風(横風)にさらされることがあり、積み荷の落下をはじめ、道路構造物への衝突や車両の横転など風の影響による事故が発生することもあります。特に、重心が高くなっている空荷のトラックや不安定な二輪車は横風の影響を受けやすく、高速走行は大変危険です。代替道路がないうえ、本州・四国間の人と物の交流に与える影響を考えると大変心苦しいのですが、風速が規定値を超えることが予想される場合には早めに通行止めを実施することもあります。このような特徴をご理解いただき、車間距離を十分にとって安全運転に努めていただきたいですね」

 「海の上を走る大動脈の安全を守り続けることはもちろんですが、瀬戸内の企業として地域に貢献することも、我々の大切な役割だと思っています。2008年には『(1)お客様への安全、安心、快適なサービスの提供 (2)200年以上の利用を目指した万全な維持管理 (3)技術の活用 (4)環境への取り組み (5)地域との協働 (6)情報の発信 (7)資産の有効活用』という7つの柱を掲げた『瀬戸内企業ビジョン』を策定し、地域の皆さんと一緒に瀬戸内を盛り上げていこうと頑張っているところです。その一環として『橋の科学館』、『明石海峡大橋ブリッジワールド(※)』、『せとうち美術館ネットワーク』、『観光情報 瀬戸マーレ』など、本四高速と瀬戸内の魅力を知っていただくための多彩な展開を行っています。また、西瀬戸自動車道の橋には自転車歩行者道を併設しており、バイクや自転車で島々を巡る『しまなみ海道サイクリング』が人気です。ただし、バイクと自転車、自転車と歩行者が一緒に走る区間もあり、事故も発生しています。橋を利用する全ての人にDRIVE&LOVEの精神をもっていただけるよう、マスコットの『わたる』と一緒に交通安全を呼びかけていきたいと思っています」

 安全・快適な高速道路としてだけでなく、地域一体となった活動で瀬戸内の魅力を創出する役割も担っている本四高速。お話にあった世界最長の橋をまるごと体験できるツアー『明石海峡大橋ブリッジワールド』は、数カ月先まで予約で一杯という人気ぶりだとか。また、ゆるキャラ王選手権でチャンピオンになった経歴をもつマスコットの「わたる」も、各地のイベントを飛び回っているようです。単なる地域インフラの域を超えた新たなスタンスで、高速道路を走る楽しみとDRIVE&LOVEの輪をもっともっと広げていってほしいですね。

 

※『明石海峡大橋ブリッジワールド』の詳細は潜入!高速道路のヒミツをご覧ください。

インタビュー

 世界的知名度の長大橋からなる高速道路の安全を守ることが私たちの仕事です。ただし、それだけでは"企業"としての使命を果たすことができません。長い年月をかけて完成した橋の道ですから、多くの方に利用していただきたいですし、地域の皆さんに愛されながら成長していきたいのです。本州と四国を結ぶ道としてはもちろん、想いや心をつなぐ架け橋になりたいと願っています。

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ドラブっくchaya

2012年 第7号
冬こそホットな淡路島!

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