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笑顔予測診断

第49話 「われ考える、ゆえに良いドライバーあり!」

登場人物

  • 走太くん

    せっかちな通勤ドライバー。ハンドリングが荒いけど、自分の運転技術に自信のあるおにいさん。

  • 道子ちゃん

    おだやかで心配性な週末ドライバー。慎重すぎるため車線変更ができないおねえさん。

  • 歩くん

    お調子者のペーパードライバー。日々ネットから情報を取り入れる、とにかくモテたいおにいさん。

  • ドラブ―

    道路と、そこを走るクルマやヒトが大好きな道路の妖精。3人を見守りつつ、ツッコミを入れつつ、まとめていく。

あらすじ

走太くんや道子ちゃんの変化(成長)を見ていて、内心焦っていた歩くんだったが、立ち止まって悩み続けるよりも行動することを選択。ペーパードライバー講習へ通い、車を購入した歩くんは、最初の目的地として「良いドライバー」を設定するのであった。


  • 歩くん、どういうドライバーが“良いドライバー”なのか、答えが見つかったのね!

  • あくまで“僕なりの”だけどね。

  • いいんだよ、それで。お前の目的地なんだから。

  • それで、どういうドライバーが良いの?

  • ふっふっふ……、それを今考えているんだ!

  • ???

  • え?どういうこと?答えが出たって言ってたじゃない。

  • 考え過ぎて訳が分からなくなってしまったのか?

  • いやいや違うよ!これが僕が思う“良いドライバー”だと思うんだ。
    “良いドライバーとは何か、考え続けること”こそが、
    “良いドライバーの条件”なんじゃないかなって。

  • ……なるほどね。

  • えっ、納得したのかよ!? 全然なるほどじゃないんだけど!
    具体的な答えが出てないじゃないか!

  • さっき私たちも“その時代に合った最善の答えを出し続けていく必要がある”って話をしたばかりじゃない。(第48話参照)それってつまり“今の最善は何か”を常に考え続けていくことじゃないかしら。

  • そうそう。その話を聞いて、
    僕の考えた“良いドライバーの答え”に自信が持てたんだ。

  • でも、それだと目的地にしては抽象的すぎないか?具体的に“○○をするドライバー”っていうのがあった方が行動しやすいと思うんだけど。

  • それは確かにそうなんだけど。
    でもそれは走太達が話していた目的の話と少し似ていて、“譲るドライバー”のように行動そのものを目標にすることも勿論大切なんだけど、そうすると、どうして譲るのかという理由の喪失や、譲ることだけが目的になってしまいそうで……。それなら“余裕をもつ”“思いやりをもつ”くらい抽象的な目標のほうがまだ、余裕を持つためにどう行動するかとか、どういった行動が思いやりなのかとか考えるかなって思ってさ。

  • 柔軟な思考ってことか……。確かに、運転って何かに偏っていたら出来ないよな。

  • 僕は、僕がどんなドライバーになりたいのかを常に考えながら運転していきたい。考えるってことはつまり、状況に合わせた最善の答えを導き出すってことだ。こういうとき、この行動は相手にどう思われるかな。今の体調、運転しても大丈夫かな……とかね、小さなことから考え続けることで、ひとつひとつの行動を見直していきたい。良い意味で、運転をあたりまえの単純作業にしたくないんだ。

  • 歩行者も、車も、自転車も……道路を使う人はみんな、
    道路を使うことで互いにコミュニケーションをとってるんだものね。

  • 運転を考えることって、安全な生活を考えることだし、
    安全な生活を考えることって、人の命を考えることだ。
    いつか技術の発達によって安全が当たり前の世界になっても、良いドライバーが存在し続けるために“考え続けること”ってまさしく誠意だな。

  • そして、考えることがあたりまえになったとき、
    本当に“良いドライバー”になれると思うんだ。

  • 歩くん……、きっとなれるわ。

  • そして、“良いドライバー”になれた暁には、今度こそモテたい!!!!

  • ……台無しね。

  • そういうところはまったく成長してないな。


歩くんの考える“良いドライバー”は、“良いドライバーとは何かを考え続けるドライバー”だったブー。これって、とてもシンプルだけど、実は難しいこと!毎日同じ時間に走る道路であっても、周囲のドライバーが毎日まったく同じとは限らないよねっ。でも、見なれた景色の中でつい“いつもなら大丈夫”という習慣の行動に出てしまうんだブー。

でも、3人ともこれだけ誠意を持って真剣にドライブに向き合ってくれたんだ……もうそれだけで十分素敵な“良いドライバー”だブー!!