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笑顔予測診断

第48話 「目的のために手段を変えてく」

登場人物

  • 走太くん

    せっかちな通勤ドライバー。ハンドリングが荒いけど、自分の運転技術に自信のあるおにいさん。

  • 道子ちゃん

    おだやかで心配性な週末ドライバー。慎重すぎるため車線変更ができないおねえさん。

  • 歩くん

    お調子者のペーパードライバー。日々ネットから情報を取り入れる、とにかくモテたいおにいさん。

  • ドラブ―

    道路と、そこを走るクルマやヒトが大好きな道路の妖精。3人を見守りつつ、ツッコミを入れつつ、まとめていく。

あらすじ

走太くんや道子ちゃんの変化(成長)を見ていて、内心焦っていた歩くんだったが、立ち止まって悩み続けるよりも行動することを選択。ペーパードライバー講習へ通い、車を購入した歩くんは、最初の目的地として「良いドライバー」を設定するのであった。


  • 歩くん、この頃元気そうだけど、“良いドライバー”の答えは出たのかしら。

  • さあな、忘れてる可能性もあるぞ。

  • まあ、急いで無理に答えを出すものでもないしね。
    どうせいま答えを出しても、時代や環境に伴ってまた変わっていっちゃうしね。

  • でもそれを悪いことだとは、俺、思わないけどな。

  • そうかしら。せっかく決めた目標を維持できないのよ?初志貫徹出来ないじゃない。

  • う~ん、そもそもどうしてそんなに“良いドライバー”になりたいんだ?

  • えっ、そんなの、良いドライバーが増えれば
    交通事故が減るからに決まっているじゃない。

  • そうなんだよ。最終的には“事故のない社会”にしていきたいわけだろ。“良いドライバー”はあくまでもそのための手段なんだよ。

  • あ、そっか、初志貫徹の“初志”は“事故のない社会”か!
    “良いドライバー”になってめでたしめでたしじゃないのね。

  • その“事故のない社会”だって、これまで普通に生きていた人が
    突然亡くなったり怪我をしたりしない社会が実現するための、
    目標のうちのひとつなんだよ。

  • なるほどね……。つまりは、私たちが安全に生きていくためなのね。

  • そう。だから、安全が保障された環境を実現するために、
    “無事故”っていう変えたくない“初志”があるなら、
    時代や環境にあわせて考え方や手法を変えていっても構わないと思う。
    歩が前に言っていたように、この先テクノロジーがさらに発達していくと、周囲もどんどん変わっていくんだから。

  • 変わらないためには変わり続けなきゃいけないのね……。
    まあ要するには、柔軟な思考を持てってことでしょ?

  • そう一言でまとめるなよ……、ニュアンスがさあ……。

  • でもたしかに、今私たちが考える“事故のない社会”って、ガソリン車と自転車と歩行者が使う道路においての話だけど、これから新しい乗り物が開発されるかもしれないし……、きっとその時代の条件にあった“最善の答え”を出し続ける必要があるのよね。

  • ……なんだか途方もない話だなあ。

  • 歩!いたのか。

  • ふふふ、実はさっきちょうど、“良いドライバーとは何か”という問いに、僕なりの答えが出たところなんだ。


目的地への道中、最短ルートが工事などで通れなかったら迂回をするよねっ!その状況で一番適したルートを臨機応変に変えていくことで、きちんと目的地に着くことが出来るんだブー!でも、“その道を通ること”が目的になってしまったら、いつまでもそこで通れるようになるまで待たなきゃいけない……。状況は常に変わっていく中で、変わらず目的地へ辿りつきたいのなら、手段を変えて進んでゆくのだブー!!