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笑顔予測診断

第42話 「名ドライバーは人を誹(そし)らず」

登場人物

  • 走太くん

    せっかちな通勤ドライバー。ハンドリングが荒いけど、自分の運転技術に自信のあるおにいさん。

  • 道子ちゃん

    おだやかで心配性な週末ドライバー。慎重すぎるため車線変更ができないおねえさん。

  • 歩くん

    お調子者のペーパードライバー。日々ネットから情報を取り入れる、とにかくモテたいおにいさん。

  • ドラブ―

    道路と、そこを走るクルマやヒトが大好きな道路の妖精。3人を見守りつつ、ツッコミを入れつつ、まとめていく。

あらすじ

走太くんや道子ちゃんの変化(成長)を見ていて、内心焦っていた歩くんだったが、立ち止まって悩み続けるよりも行動することを選択。ペーパードライバー講習へ通い、車を購入した歩くんは、最初の目的地として「良いドライバー」を設定するのであった。


  • さて、俺が思う“良いドライバー像”は話したけど、道子はどうなんだよ。
    目指す“ドライバー像”みたいなものあるのか?

  • そうねえ、ずっと考えていて、さっき思い浮かんだのがひとつ……。
    私がバイクの免許を取ったきっかけって、
    偶然出会ったある女性ライダーさんの
    お話を聞いて憧れたからなんだけど(第17話参照)、
    私の目指す“ドライバー像”って、あの人がまさにそうなんじゃないかしら。

  • ああ、あの、バイクが大好きでドライブそのものを目的とした旅行をするっていう、田舎道で出会った人か。

  • うん、はじめはあんな風になりたいと思って、免許を取ったんだもの。

  • ってことは、“目的地なく自由気ままに運転するドライバー”が、道子の思う“良いドライバー”なのか?

  • え、そういう切り取り方をされると違うんだけど……。私が言いたいのはそうじゃなくて、“ドライブを楽しめるドライバー”ってことよ。

  • “ドライブを楽しめるドライバー”? 俺みたいな奴ってことか?

  • あ、なんかそれは違う気がする……。

  • なんでだよ! じゃあ、どういう意味なんだよ。

  • 走太くんはどちらかというと“ドライブを楽しんでいるドライバー”じゃない。今は違うけど、以前は自分が楽しければそれでいい、みたいな運転していたでしょ?私が言った“ドライブを楽しめるドライバー”っていうのはつまり、“楽しめるだけの余裕があるドライバー”って意味よ。

  • ……微妙な違いだなあ。

  • まあ、心持ちの問題だけどね。焦らず、余裕があるからこそ、
    周囲に迷惑を掛けずに運転を楽しむことが出来るんだと思うの。

  • なるほどなあ……。

  • 時間にしろ、気持ちにしろ、“余裕がある”ってことは大切なことだわ。急いでいるときって、とにかく何でも最小限・最短・最速で物事を行おうとするから、その分、見落としやミスも増えると思うの。でも余裕があれば、そういう、急いでいて視野が狭まってしまっている人に気付くことが出来るし、ときには譲ったりして、余裕を分け与えることが出来ると思うのよ。

  • そっか、たしかに急いでいると周りが見えなくなったりするもんな。余裕があれば、そういう人たちを助けてあげることも出来るのか。

  • 私自身、運転が怖かった頃は、とてもじゃないけど楽しむ余裕なんてなかったの。でも、余裕のある人に道を譲ってもらったりして、気持ち的にも救われたことがあったわ。

  • 自分だけじゃなく、周囲にも良い影響を与えることができるドライバーって、たしかに凄いし、かっこいいよなあ……。


道子ちゃんの考える“良いドライバー”は、“楽しめるだけの余裕があるドライバー”だブー!運転を楽しむことはすごく大切なこと!だけど以前の走太くんのように、自分だけが楽しければ周囲の迷惑なんて考えない運転はぜったいダメだブー!道子ちゃんは、自分が助けてもらったときのように、周りのドライバーに余裕を分けてあげられるドライバーになりたいんだねっ!素敵!きっとなれるブー!