連載コラム きれいなドライブ vol.7 ココロを休める

毎日元気ですごしたい。それは誰もが願うことだ。病気になったり、怪我をしたりすると、なおさら感じる。
そのために人は体調を気にしている。自分のカラダからの信号に敏感だ。それを放置して後悔した経験は誰にもあるので、早めに対策を打つ。
「今週は疲れているので、週末は寝ていよう」。こう思うこともあるだろう。さて、ずっと寝ている週末をすごした人が元気になるだろうか。
ならないことが多いのだ。この理由は考えてみたい。

疲れを取るためにゆっくり寝る。その「疲れ」の種類を見極めているのかということだ。肉体的な疲れか、精神的な疲れかだ。肉体的な疲れなら、寝ていれば回復するだろう。しかし、精神的な疲れは寝すぎるとかえって疲れてしまう。

ほとんどの人は様々なストレスと戦いながら生きている。世の中、日々便利になってきているはずなのに、むしろストレスは拡大しているように思う。便利になりすぎると、そこに別の不便が生まれる。新しい便利が新しい疲労を生んでいるのだろうか。

情報社会。私たちに届く情報量は10年前と比べると、500倍を超えていると言われる。それはビジネスにも暮らしにも新しい戦いを生み、様々な要求がやってくる。
情報が簡単にやりとりできると、動かなくてもいい場面が増える。その分肉体は疲れなくなっている。疲れを感じているのは心なのだが、人はそれに気づきにくく、肉体の疲れだと思ってしまいやすい。
情報との付き合いかた。それがうまい人は情報に振り回されず、自分にとって大切な情報を見極めることができる。

ココロを休めよう。そのために活動しよう。

出かけることは楽しい。いつもと違う場所に行くだけで楽しい。できれば休日に早起きして。休日の朝の道路はすいていることが多い。早めに出かけて早めに帰る。渋滞のストレスを避けてみる。そしていつもより活動したので早めに寝て肉体も休める。

ココロを休める休日の過ごし方を自分なりに考えるのだ。

ドライブに出る時もストレスを溜めない工夫をしておきたい。そのために重要なことは、計画だ。いつもと違う場所に行くので、道中や行き先の情報は少ない。そこでは入手しやすくなった情報が活きる。
経路、休憩の場、渋滞予測、グルメ情報、駐車場、お土産・・・。
楽しい一日をこまめに想像して計画を立てておく。その計画力がドライブに一つ上の楽しさをつくってくれる。

大事なことは想像して必要な情報を集めること。情報が先ではなく、想像が先である。情報が先になると想像が乏しくなり、意味のない情報に振り回される。
もちろん、計画通りに進むことはそんなに多くない。しかし、想像しているため、計画が狂った場合の対応力も上がっていく。そもそも楽しいことを計画すること自体かなり楽しい。

道中乱暴な運転をするクルマも見かけるだろう。マナーの悪いクルマとも出会うだろう。
しかし、いちいち腹を立ててもしかたない。そういうドライバーはストレスを溜め込んでいて、それが他人への意地悪というカタチで現れてしまうタイプなのかもしれない。

むしろそんなことを気にしないで楽しむことを心がけるだけで自分の運転は他人にも優しいものになっていく。その優しさがストレスからの解放につながっていく。

ココロの疲れをとるドライブ。それを意識しているだけでドライブはもっと幸せになる。

profile
西村ヤスロウ

1962年生まれ。広告会社プランナー

著書:
「しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか」
「Are You Yellow Monkey?」
「美人のもと」

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