特集03 初めてのチェーン装着&タイヤ交換講座

冬も本番を迎え、スキー場近辺など雪道や凍結した道路を運転する機会も増えてくると思いますが、クルマの準備は万全でしょうか?
最近は都市部でも雪が積もることが多く、安全に運転するためにはスリップ事故を防ぐためのタイヤのメンテナンスが不可欠。
寒さに備えてストーブやコートを準備するように、タイヤもちゃんと“冬支度”をしておきましょう。

意外と多い、夏タイヤ使用によるスリップ

タイヤ整備不良による事故件数(平成23年)

まず、左のグラフを見てください。こちらは、タイヤの整備不良に起因する事故件数を示していますが、雪道での夏タイヤ使用による事故が圧倒的に多いことがわかります。運転操作はもちろんですが、しっかりとタイヤの準備をすることで事故を未然に防ぎたいものですね。
そこで、冬の運転で気を付けたいタイヤの準備について、スーパーオートバックス高槻店の藤本さんにお聞きしました。

スタッドレスタイヤの特徴

「雪道を走るときはスタッドレスタイヤ」と何となく知っていても、実際の違いはよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。まずは、スタッドレスタイヤが普通のタイヤとどう違うのかを見てみましょう。

積雪や凍結した路面に適したゴムの硬さと溝

路面にしっかりとタイヤが接着することで車は止まることができますが、雪や氷というのは凸凹しているので接着面が少なくなりスリップします。そこで、スタッドレスタイヤは夏タイヤよりも溝を多くすることと、ゴムを柔らかくすることで路面との接着面を増やし、止まりやすくしています。逆に、夏季にスタッドレスタイヤを使用すると、柔らかいゴムが熱で溶け、止まりにくくなるので注意が必要です。

水の膜を取り除いてくれる

もうひとつ、雪が積もったり凍った路面ではタイヤとの摩擦で水の膜ができるのですが、それがタイヤのグリップ力を落とします。特に交差点などでは、車が止まるときの摩擦で氷が溶けやすく、スリップしやすいので注意が必要です。スタッドレスタイヤの溝は、その水の膜を取り除くような構造になっています。

タイヤの冬支度に挑戦!

スタッドレスタイヤへの交換

<取り外し時のポイント>
  • 1.ジャッキ固定部が車体下部の溝にはまるようにしっかりとセットします。
  • 2.ジャッキを上げ、タイヤが地面から完全に浮かない位置まで車体を上げます。(タイヤが空転するのを防ぐため)
  • 3.タイヤが外れない程度にボルトを緩めたら、タイヤを取り外しやすい高さまで車体を上げます。ボルトを外して、タイヤを取り外します。
<取り付け時のポイント>
  • 1.タイヤを入れたら軽くボルトを締めます。装着時の歪みを防ぐため、対角線上に締めていきます。
  • 2.ジャッキを下げ、タイヤが地面に着いた状態で増し締めをします。
  • 3.最後にホイールカバーを付けます。プラグの切れ込みの位置に注意します。
アドバイス

タイヤ交換の際、自動車に備え付けの工具を使用するとかなり力が必要ですので、扱いやすいものを市販品で揃えておくと便利です。

タイヤチェーンの装着

タイヤチェーンは坂道を走行するときに必須となります。この時期はスキー場などに行く機会も増えると思いますが、
出発前にはスタッドレスタイヤだけでなく、タイヤチェーンの準備もしておきましょう。

  • 1.タイヤの裏側にチェーンを通し、両手で持ちます。スパイク面が外側になるように注意しましょう。
  • 2.そのまま上に持ち上げチェーンをタイヤに沿わせた後に、ジョイントを取り付けます。
  • 3.手前側のフックを取り付けます。その後、タイヤに均等にチェーンが巻かれるように下側を引っ張ります。
  • 4.下部のフックを引っ掛けます。最後に、専用工具で各所の繋ぎ部分を締め、ゆるみをなくせば完成です。
アドバイス

チェーンは、非金属製のものが取り付け簡単でおすすめ。自宅で一度付ける練習をしておくと、現場で慌てずにすみます。また、非金属製のチェーンは、一晩付けたままにしておくとチェーンがタイヤの形になじむので、付けやすくなります。スキー場などに行く場合、ふもとにチェーン脱着場があるので、そこで装着しましょう。

※上記の装着方法は、一例です。非金属チェーンは製品ごとに形状や装着方法が異なります。詳しくは、各製品の取扱説明書等をご確認の上、正しい手順で装着してください。

運転中の注意点

「タイヤの冬支度はすませたから、もう安心!」と思っているアナタ・・・いざ出発してからも注意点はたくさんあります。
普段よりも安全を意識して、ゆとりを持って運転してください。

積雪時は車道の端を走らない

 側溝が雪で隠れている場合がありますので、あまり端の方を走行しないようにしましょう。

交差点、橋の上、トンネルなどは凍結に注意

 日が当たらない場所や、ブレーキをよく踏む場所、路面の温度が下がりやすい場所などは凍結の危険が高いため、
 特にスピードを落とすようにしましょう。

スタッドレスタイヤを過信しない

 スタッドレスタイヤやチェーンを装着していても、いつもより余裕のある車間距離、早めのブレーキなどで安全運転を
 心掛けてください。

備えあれば憂いなし!冬のドライブに持っておきたいアイテム集

  • ガレージジャッキ
  • 十字レンチ
  • 冬用ウォッシャー液
  • ゴム手袋
  • スコップ
スーパーオートバックス高槻店 藤本和也さん

「タイヤの特長や交換方法、冬場の運転まで幅広くお話しましたが、みなさんご理解頂けましたでしょうか?
繰り返しになりますが、タイヤの準備が万全とはいえ、いつも以上に余裕を持ち、安全で楽しいドライブにしてくださいね。また、今回のお話は一般的なことが中心でしたが、オートバックスでは車の種類に合わせた細かいアドバイスをさせて頂きますので、お気軽にお越しください。」

販売スタッフ 藤本和也さん

取材協力:スーパーオートバックス高槻店  大阪府高槻市大塚町1-2-6  072-673-9377

藤本さん、ありがとうございました。これで自動車の“冬支度”はバッチリですね。寒い冬もLOVEのある運転で、アクティブにお出かけしましょう♪

  • 特集01 冬こそ外へ!雪と氷を満喫して思い出いっぱい!
  • 特集02 お子さま連れでも安心!西日本のおすすめ冬レジャー施設
  • 特集03 初めての「チェーン装着」&「タイヤ交換」講座
  • 特集04 気になる眠気対策・助手席マナーいまどきドライバーの実態をリサーチ!
  • 快適ドライブのためのなるほどコラム

ドラブっくChaya第16号

特集03 初めてのチェーン装着&タイヤ交換講座

冬も本番を迎え、スキー場近辺など雪道や凍結した道路を運転する機会も増えてくると思いますが、クルマの準備は万全でしょうか?
最近は都市部でも雪が積もることが多く、安全に運転するためにはスリップ事故を防ぐためのタイヤのメンテナンスが不可欠。
寒さに備えてストーブやコートを準備するように、タイヤもちゃんと“冬支度”をしておきましょう。

意外と多い、夏タイヤ使用によるスリップ

まず、下のグラフを見てください。こちらは、タイヤの整備不良に起因する事故件数を示していますが、雪道での夏タイヤ使用による事故が圧倒的に多いことがわかります。運転操作はもちろんですが、しっかりとタイヤの準備をすることで事故を未然に防ぎたいものですね。
そこで、冬の運転で気を付けたいタイヤの準備について、スーパーオートバックス高槻店の藤本さんにお聞きしました。

タイヤ整備不良による事故件数(平成23年)

スタッドレスタイヤの特徴

「雪道を走るときはスタッドレスタイヤ」と何となく知っていても、実際の違いはよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。まずは、スタッドレスタイヤが普通のタイヤとどう違うのかを見てみましょう。

積雪や凍結した路面に適したゴムの硬さと溝

路面にしっかりとタイヤが接着することで車は止まることができますが、雪や氷というのは凸凹しているので接着面が少なくなりスリップします。そこで、スタッドレスタイヤは夏タイヤよりも溝を多くすることと、ゴムを柔らかくすることで路面との接着面を増やし、止まりやすくしています。逆に、夏季にスタッドレスタイヤを使用すると、柔らかいゴムが熱で溶け、止まりにくくなるので注意が必要です。

イメージ

水の膜を取り除いてくれる

もうひとつ、雪が積もったり凍った路面ではタイヤとの摩擦で水の膜ができるのですが、それがタイヤのグリップ力を落とします。特に交差点などでは、車が止まるときの摩擦で氷が溶けやすく、スリップしやすいので注意が必要です。スタッドレスタイヤの溝は、その水の膜を取り除くような構造になっています。

イメージ

タイヤの冬支度に挑戦!

スタッドレスタイヤへの交換

<取り外し時のポイント>
  • 作業写真
    1.ジャッキ固定部が車体下部の溝にはまるようにしっかりとセットします。
  • 作業写真
    2.ジャッキを上げ、タイヤが地面から完全に浮かない位置まで車体を上げます。(タイヤが空転するのを防ぐため)
  • 作業写真
    3.タイヤが外れない程度にボルトを緩めたら、タイヤを取り外しやすい高さまで車体を上げます。ボルトを外して、タイヤを取り外します。
<取り付け時のポイント>
  • 作業写真
    1.タイヤを入れたら軽くボルトを締めます。装着時の歪みを防ぐため、対角線上に締めていきます。
  • 作業写真
    2.ジャッキを下げ、タイヤが地面に着いた状態で増し締めをします。
  • 作業写真
    3.最後にホイールカバーを付けます。プラグの切れ込みの位置に注意します。

ADVICEタイヤ交換の際、自動車に備え付けの工具を使用するとかなり力が必要ですので、扱いやすいものを市販品で揃えておくと便利です。

タイヤチェーンの装着

タイヤチェーンは坂道を走行するときに必須となります。この時期はスキー場などに行く機会も増えると思いますが、出発前にはスタッドレスタイヤだけでなく、タイヤチェーンの準備もしておきましょう。

  • 作業写真
    1.タイヤの裏側にチェーンを通し、両手で持ちます。スパイク面が外側になるように注意しましょう。
  • 作業写真
    2.そのまま上に持ち上げチェーンをタイヤに沿わせた後に、ジョイントを取り付けます。
  • 作業写真
    3.手前側のフックを取り付けます。その後、タイヤに均等にチェーンが巻かれるように下側を引っ張ります。
  • 作業写真
    4.下部のフックを引っ掛けます。最後に、専用工具で各所の繋ぎ部分を締め、ゆるみをなくせば完成です。

ADVICEチェーンは、非金属製のものが取り付け簡単でおすすめ。自宅で一度付ける練習をしておくと、現場で慌てずにすみます。また、非金属製のチェーンは、一晩付けたままにしておくとチェーンがタイヤの形になじむので、付けやすくなります。スキー場などに行く場合、ふもとにチェーン脱着場があるので、そこで装着しましょう。

※上記の装着方法は、一例です。非金属チェーンは製品ごとに形状や装着方法が異なります。詳しくは、各製品の取扱説明書等をご確認の上、正しい手順で装着してください。

運転中の注意点

「タイヤの冬支度はすませたから、もう安心!」と思っているアナタ・・・いざ出発してからも注意点はたくさんあります。普段よりも安全を意識して、ゆとりを持って運転してください。

積雪時は車道の端を走らない

側溝が雪で隠れている場合がありますので、あまり端の方を走行しないようにしましょう。

交差点、橋の上、トンネルなどは凍結に注意

日が当たらない場所や、ブレーキをよく踏む場所、路面の温度が下がりやすい場所などは凍結の危険が高いため、特にスピードを落とすようにしましょう。

スタッドレスタイヤを過信しない

スタッドレスタイヤやチェーンを装着していても、いつもより余裕のある車間距離、早めのブレーキなどで安全運転を心掛けてください。

備えあれば憂いなし!冬のドライブに持っておきたいアイテム集
  • ガレージジャッキ
  • 十字レンチ
  • 冬用ウォッシャー液
  • ゴム手袋・スコップ
販売スタッフ 藤本和也さん

「タイヤの特長や交換方法、冬場の運転まで幅広くお話しましたが、みなさんご理解頂けましたでしょうか? 繰り返しになりますが、タイヤの準備が万全とはいえ、いつも以上に余裕を持ち、安全で楽しいドライブにしてくださいね。また、今回のお話は一般的なことが中心でしたが、オートバックスでは車の種類に合わせた細かいアドバイスをさせて頂きますので、お気軽にお越しください。」
販売スタッフ 藤本和也さん

取材協力:スーパーオートバックス高槻店 大阪府高槻市大塚町1-2-6 72-673-9377

藤本さん、ありがとうございました。これで自動車の“冬支度”はバッチリですね。寒い冬もLOVEのある運転で、アクティブにお出かけしましょう♪

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